筋骨格系疾患
手根管症候群(Carpal Tunnel Syndrome)
2026/1/1
1、概要・説明
手根管症候群は、手首の内側にある「手根管」というトンネル状の構造の中で、正中神経が圧迫されることで起こる神経障害です。
親指・人差し指・中指・薬指の半分にしびれや痛みが出やすく、進行すると細かい動作ができなくなったり、親指の付け根の筋肉が痩せてきます。
2、原因
直接の原因は「手根管内の圧上昇」です。
その背景には以下が重なります。
手首の酷使(スマホ・PC作業・家事・育児・手作業)
妊娠・更年期などのホルモン変化
むくみや炎症体質
糖尿病、甲状腺疾患、腎疾患などの基礎疾患
姿勢不良・猫背・巻き肩による神経の牽引ストレス
3、メカニズム
手根管は骨と靱帯で囲まれた“広がらない空間”です。
この中を通る正中神経と屈筋腱が、以下の変化で圧迫されます。
腱の滑走不良
腱鞘の炎症・肥厚
血流低下による浮腫
自律神経の乱れによる微小循環障害
これにより神経の酸素供給が落ち、
「しびれ → 痛み → 感覚鈍麻 → 筋萎縮」という段階をたどります。
4、西洋医学の課題と注意点
西洋医学では主に以下が行われます。
湿布・消炎鎮痛薬
ビタミンB12製剤
ステロイド注射
重症例では手術
問題は、圧迫が起きた背景をほとんど扱わないことです。
姿勢
体の使い方
むくみ体質
自律神経の乱れ
全身の循環状態
これらが変わらなければ、再発や反対側発症は普通に起きます。
5、西洋医学の未来・最新医療
最近は以下が注目されています。
超音波による神経動態評価
内視鏡下の低侵襲手術
神経血流を意識した評価
再生医療・神経保護研究
ただし、どれも「なぜそこに負荷が集中したのか」には踏み込めていません。
構造だけを見ても、人の体は回復しません。
6、締め
手根管症候群は、単なる「手首の問題」ではありません。
体の使い方
姿勢
循環
生活リズム
神経の回復力
これらの積み重ねの結果として、神経が悲鳴を上げている状態です。
この記事は、一般的な考え方を紹介する目的で作成しています。
私の活動や考え方については、こちらのページでご案内しています。
▼ https://okadayaclinic.jp
また、私の取り組みの全体像は、LINEでご案内しています。
▼ http://nav.cx/CVFYxb
