精神疾患

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)

2025/8/2

1. 特徴

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まる病気です。
中でも最も多い「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」では、空気の通り道(上気道)が閉じて呼吸が止まり、眠りが浅くなることで、日中の眠気や疲労、集中力低下などを引き起こします。

太っている人・首が太い人・いびきがひどい人に多く、高血圧・心不全・糖尿病・脳卒中のリスクを高める“静かな命のリスク”でもあります。


2. 原因

  • 上気道(喉〜舌根部など)の閉塞

  • 肥満・首周りの脂肪沈着

  • 顎が小さい、扁桃肥大、鼻中隔弯曲などの構造異常

  • 加齢・筋力低下による喉の閉塞

  • アルコール・睡眠薬による筋弛緩

  • 稀に中枢性(脳からの呼吸指令が止まる)もある


3. 症状

  • 大きないびき

  • 夜間の呼吸停止(家族に指摘されることが多い)

  • 起床時の頭痛、のどの渇き

  • 夜間頻尿・熟睡感の欠如

  • 日中の強い眠気・居眠り

  • 集中力低下・イライラ・抑うつ傾向

  • 性機能低下・記憶力低下


4. 分類

タイプ

説明

閉塞性(OSA)

最も多い。喉の閉塞による

中枢性(CSA)

脳の呼吸中枢の異常

混合型

両方の要素を併せ持つ


5. 診断方法

  • 簡易検査(パルスオキシメーター/在宅検査)

  • 精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査=PSG)
     呼吸・脳波・筋電図・酸素飽和度などを総合的に評価

  • AHI(無呼吸低呼吸指数)で重症度を判定:

AHI

重症度

5〜15

軽症

15〜30

中等症

30以上

重症


6. 治療方法(西洋医学)

● 基本療法

  • 減量(特に首回りの脂肪減少)

  • 禁煙・禁酒

  • 横向き寝の推奨(仰向けで悪化しやすい)

● 医療的治療

  • CPAP療法(持続陽圧呼吸器):最も一般的で高い効果

  • マウスピース(口腔内装置)による気道確保

  • 外科手術(鼻・喉の構造的異常がある場合)


7. 予後と注意点(西洋医学)

  • 未治療では高血圧・心疾患・脳卒中リスクが倍増

  • 交通事故・労災リスクの増加

  • 治療を継続すれば、多くの症例で症状が改善・QOLが大幅向上

  • CPAPは継続が命 → 使用率・順守率がカギ


8. 東洋医学での解釈

睡眠時無呼吸は、東洋医学では以下のように捉えられます

  • 痰湿型:湿気・粘りのある体質で、気道が狭くなる(肥満・むくみ体質)

  • 腎陽虚型:加齢・冷え・精気不足により筋力が低下し、気が下支えできない

  • 肝火上炎型:ストレス・怒り・熱が上に昇り、気道がふさがる(いびき+不眠)

  • 肺気虚型:肺の力が弱く、呼吸が浅く不安定

東洋医学では、「気の巡り」「湿の処理」「喉の詰まり」を整えることで、呼吸の通り道を確保することを目指します。


9. 鍼灸でのアプローチ

当院では以下のような施術を実施しています

● 気道の通りを整える

  • 廉泉・天突・大椎・肩井など頸部・胸部の緊張を緩和

  • 肺兪・腎兪・合谷・太淵・足三里などで呼吸機能と代謝を底上げ

  • 耳鍼・舌下鍼・温灸療法で、緊張した咽頭部や顎関節の緩和も実施

● 自律神経の安定と睡眠質改善

  • 百会・神門・内関・三陰交などを活用し、ストレスと睡眠の質を調整

  • 呼吸と連動した体幹・横隔膜の可動域改善も併せて行う


10. 参考資料


まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、「眠れているようで眠れていない」慢性的な呼吸障害です。
薬だけではなく、体質・構造・生活リズム・ストレスまで統合的に見ることが、真の改善につながります。

統合医療では、構造(呼吸の通り道)×機能(呼吸の深さ)×自律神経(眠りの質)の3軸で、
「眠る力」と「生きる力」を再び取り戻すお手伝いをしています。

当院では患者の利益を最優先に考えていますので、東洋医学に理解のある医師、病院からの連携、相談を歓迎しております。

※当院では、医学的な診断・治療・医療的アドバイスは一切行っておりません。鍼灸施術は医療行為ではなく、効果には個人差があります。
※持病をお持ちの方、治療中の方には、医療機関の受診・継続的な通院を強く推奨しています。
※当院の施術は、病気そのものへの治療ではなく、症状の緩和や体質改善、生活の質の向上を目的としています。
※症状や医療機関での治療状況によっては、医師の診断・同意書・連携が必要となる場合があります。


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西洋医学としての基本情報、東洋医学での解釈、視点の2つで記事を書いています。
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岡田家鍼灸院 由布院本院
Okada Family Acupuncture & Moxibustion
Clinic Yufuin

2016年に東京で開業した院を移転、
2023年12月、自然に囲まれた大分県、由布院。
由布岳のふもとに新たな拠点を開院しました。
Originally opened in Tokyo in 2016,
the clinic was relocated to Yufuin, Oita in December 2023.
Now based at the foot of Mount Yufu, it offers care in a serene, natural setting.

住所
Address

大分県由布市湯布院町川上1266-8
1266-8 Kawakami, Yufuin-cho, Yufu City,
Oita Prefecture Japan

Tel

+81 090-7525-8781

営業時間
Business Hours

午後1時ー6時 完全予約制
13:00-18:00 (on) a subscription-only system

営業日
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月曜日〜日曜日(休業日なし)
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