筋骨格系疾患
胸椎圧迫骨折(Thoracic Compression Fracture)
2025/8/10
1. 特徴
背中の中央付近に突然の強い痛みを感じたり、少しの動きで激痛が走る…
それは「胸椎圧迫骨折」かもしれません。
特に骨粗しょう症の方や、高齢者、転倒や事故の後に起こりやすい骨折です。
放置すると背骨が変形し、慢性的な痛みや姿勢の悪化につながります。
胸椎圧迫骨折とは
胸椎(背中の中央部を構成する12個の椎骨)が、縦方向からの圧迫力でつぶれる骨折
主に骨粗しょう症による骨の脆弱化や、転倒・外傷が原因
特にT7〜T12(胸椎下部)に多く発生
2. 原因
骨粗しょう症
骨密度低下により、軽い衝撃でも骨折
外傷
転倒・交通事故・スポーツによる強い衝撃
病的骨折
腫瘍や感染による骨の破壊
3. 症状
背中中央〜腰にかけての鋭い痛み
前かがみや立ち上がりで痛みが増強
圧痛(押すと痛い)
重症の場合は脊髄神経症状(下肢のしびれ・麻痺)
4. 診断
X線(レントゲン):椎体のつぶれ具合を確認
MRI:新旧の骨折判別、神経圧迫の有無を確認
骨密度検査:骨粗しょう症の評価
5. 一般的な治療
安静+コルセット(胸腰椎装具)で固定
鎮痛薬の使用
骨粗しょう症治療薬(ビスホスホネート、デノスマブ等)
手術(椎体形成術や固定術):強い神経症状や重度変形時
6. 東洋医学的な見方
原因分類
腎虚:加齢や慢性疲労で腎の精が不足し、骨が弱くなる
瘀血(おけつ):外傷や慢性血行不良による痛み・回復遅延
寒湿(かんしつ):冷えや湿気による血行低下
治療方針
腎を補う:腎兪、志室などを用い骨と筋肉の力を高める
血流改善:膈兪、足三里、三陰交で瘀血を除く
冷え対策:温灸や遠赤外線で局所の温熱療法
7. セルフケア
安静と姿勢保持
無理に動かさず、コルセットや背もたれを活用
骨を強くする食事
小魚、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜
ビタミンD(鮭・サンマ・きのこ類)
日光浴
ビタミンD合成促進(1日15〜30分)
再発予防運動
痛みが落ち着いたら、背筋や下肢筋の軽いトレーニング
ツボ押し
腎兪(腰のくびれの高さ、背骨から指2本分外側)
足三里(膝の外側下方)
まとめ
胸椎圧迫骨折は「安静だけで終わらせない」ことが大切です。
骨密度の低下や生活習慣を見直し、再発予防を行うことで、痛みや変形を防げます。
早期に適切な治療とセルフケアを組み合わせることで、元の生活に戻る道が開けます。
当院では患者の利益を最優先に考えていますので、東洋医学に理解のある医師、病院からの連携、相談を歓迎しております。
※当院では、医学的な診断・治療・医療的アドバイスは一切行っておりません。鍼灸施術は医療行為ではなく、効果には個人差があります。
※持病をお持ちの方、治療中の方には、医療機関の受診・継続的な通院を強く推奨しています。
※当院の施術は、病気そのものへの治療ではなく、症状の緩和や体質改善、生活の質の向上を目的としています。
※症状や医療機関での治療状況によっては、医師の診断・同意書・連携が必要となる場合があります。
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