2025/11/12

どう向き合う? 病名がつかない症状「不定愁訴」

  • 統合医学

医療機関で検査を受けても、明確な異常や病名がつかないまま、体調不良・頭重感・疲れやすさ・めまい・痛みなどを抱える方がいます。
英語では “medically unexplained symptoms(MUS)” と呼ばれ、プライマリケアの現場においてもかなりの割合でみられます。

実際に、私の10年以上の経験の中で日本では、
鍼灸院に相談に来られる方は4つの傾向があります。

1. 西洋医療が合わない・好きではない、薬や手術を避けたい(約60%)
2. 西洋医療では異常、問題が見つからないので、方法が無い(約30%)
3. 西洋医療では求める結果が出なかった、手術による後遺症など(約10%)
4. 西洋医療と組み合わせて、効果を高めたい(約1%)

岡田家鍼灸院では、
約30%が、病名がつかない症状、不定愁訴として相談に来られます。

例えば、以下のような症状が典型です。

  • 関節の痛み、だるさ

  • 疲労感

  • 倦怠感

  • 頭重

  • めまい

  • 息苦しさ

  • やる気が出ない

  • 冷え、のぼせ

病院に行くほどでもない症状や、
病院では検査上、異常がない。

など。これらは“どこが悪いか”明らかでないため、
患者は不安を感じやすい状況になりがちです。


なぜ「病名がつかない」のか?3つの理由

① 検査・構造的異常がない

西洋医学の検査で臓器・血液・機能に明らかな異常が見つからない場合、それでも症状が続くことがあります。例えば検査が正常でも「体がつらい」と感じる。

② 機能的・流れの乱れである可能性

症状の背景に、臓器の構造異常ではなく「機能低下」「エネルギーの滞り」「心身ストレスの累積」があることがあります。

③ 心・生活・環境・体質が複雑に絡み合っている

心理的なストレス、睡眠リズムの乱れ、日常生活の負荷、体質(東洋医学で言う「気・血・水」の乱れ)などが複雑に作用して、原因を一つに特定できないことがあります。


あなたが取るべき3ステップ対応

① 検査・医師の診察を受け、可能な限り構造的要因を排除

病名がつかないからと放置するのではなく、まずは安心できる範囲で検査・医師相談を行うことが土台になります。

② 自分の症状・生活・心の状態を整理する

・いつから始まったか/何がきっかけか
・どんな時に悪化するか・改善するか
・睡眠・食事・運動・感情・環境の状況
このように“生活と体の関係性”を自分なりに記録することで、原因に近づけます。

③ 治療・養生の実践段階

構造的な異常が見つからなければ、次は「機能・流れ・習慣」を整えるフェーズ。
西洋医学(必要な処置)+東洋医学的養生(体質・生活改善)を組み合わせることで、回復の可能性が高まります。


東洋医学的視点から見た「病名がつかない症状」の捉え方

東洋医学では、病名のつかない症状も「気・血・水の滞り」「陰陽の偏り」「臓腑の弱り」「生活リズム・環境・心の影響」として捉えます。

例え

  • 気滞(=気の流れが滞る) → 胸のつかえ・イライラ・ため息

  • 気虚(=気のエネルギーが不足) → 倦怠・息切れ・疲れやすさ

  • 血虚(=血の栄養が不足) → めまい・ふらつき・乾燥

  • 陰虚(=体内の“潤い”が足りない) → のぼせ・寝汗・手足のほてり

東洋医学では、“病名がつかない”状態こそ、得意です。
体と心、気など、目に見えない領域で整えていきます。
これらの不調は、未病と呼ばれます。未病とは健康と病気の間、病気の手前を指します。


なぜこの状態を放置してはいけないのか?

  • 症状が慢性化すると、回復に時間がかかる。

  • 精神的な負担(「原因が分からない」「理解されない」)がさらに体をこわばらせる。

  • 生活機能(仕事・人間関係・日常リズム)が徐々に低下し、QOL(生活の質)が下がる。

  • 未病から、病(やまい)に進行する。


 岡田式 “整える”アプローチ

  1. 体質チェック・全体観:食事・運動・睡眠・環境・感情・体質を包括的に把握。

  2. 個別設計:あなたの体質・不調パターンに合わせて鍼灸+手技+温熱+呼吸法などを組み合わせ。

  3. 生活習慣の最適化:東洋医学の視点で「陰陽・気血水」のバランスを調整し、日常に落とし込む。

  4. 継続フォロー:オンラインでもフォローし、変化を確認しながら微調整。


最後に

症状が “病名につかない”からといって、軽く見てはいけません。

病名がつかない症状は「軽い」ものではなく、むしろ「早期に対応すべき状態」です。
体と心と環境のバランスが崩れ始めているという、サインだからです。
症状が出た時こそ、立ち止まり自分の生き方・体・心を点検するチャンス。

あなたにとって、大切なことは「放置しないこと」「理解すること」「整えること」です。
もし、今、お悩みなら、どうぞご相談ください。

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